約 431,431 件
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/981.html
504 名前:【SS】続きはまたいつか 1/2[sage] 投稿日:2011/08/02(火) 19 27 32.64 ID JO6s2eOr0 [9/11] 469の続きを考え付いてしまった・・・ 妄想を楽しみたい人はスキップしてくれ。 桐乃のエプロンファッションショーの後、暖めなおしたカレーうどんを食べ、 二人で食後の片づけをしていた。 桐乃「今日のあんた、マジキモかった」ジャー 京介「お互い様だろ?おまえだって結構乗り気だったじゃねえか」ガチャガチャ 桐乃「そうだけど・・・でもあんたは男だからキモイの!」 京介「はいはい」 桐乃「それで、どれが一番良かった? なんか、妙にマニアックな組み合わせが多かったけど。 まぁ、あたしも認めるくらい可愛い格好があったのは認めるけどね」 京介「全部良かったぜ。どれも新妻っぽくておまえに似合ってた」 桐乃「全部似合うとか言うのってサイアクなんですけど。 それに、新妻っぽくって良いなんて、あたしにさっさと嫁げって言いたいの?」 京介「そうじゃねえよ。新妻桐乃は俺のもんだ。 シスコンて笑いたきゃ笑えよ。だがな、誰にも渡さねえからな」 桐乃「・・・・・・あんた、自分のセリフの意味わかってる?」 京介「?桐乃の彼氏なんか認めねえってことだろ?」 桐乃「はぁ・・・まぁいいわ。許してあげる」 京介「よくわかんねんだが・・・ そうだな、一番良かったのはあの帰国のときに着てたヤツだな」 桐乃「~~~!」 京介「『あたし、もうお嫁にいけない・・・』なんて言ったお前の姿は最高だったぜ!」 桐乃「あ、あれはあんたが『その服ってマタニティドレスに似てるよな』って言った挙句、おなかに詰め物してくるから!」 京介「マタニティドレスとふりふりエプロンの破壊力はすごかったな」 桐乃「変態!変態!!変態!!!」 京介「うぉ!手を振り回すな!水が飛ぶだろうが! それにあれが一番良かったのは格好のせいじゃないんだぜ」 桐乃「え?」 京介「おまえがすごく幸せそうだったからな」 桐乃「~~~!」 京介「おまえも嬉しかったんだろ? 携帯の待ち受けに設定したの知ってるんだぜ」 桐乃「~~~!!!!」ガシガシ 京介「蹴るな!」 桐乃(新妻妊娠姿であんたとのツーショットなんて、絶対に待ち受けに設定したくなるじゃん!) 桐乃「・・・・・・あの時あんたが言った言葉覚えてる?」 京介「・・・・・・ああ」 桐乃「あたしもずっと覚えとくから。 絶対に嘘にしないでね」 京介「おうよ。 おまえがずっと嫁に行かないなら、約束どおり俺が貰ってやんよ」 桐乃「うん。よろしい」 京介「へいへい」 505 名前:【SS】続きはまたいつか 2/2[sage] 投稿日:2011/08/02(火) 19 28 11.18 ID JO6s2eOr0 [10/11] 桐乃「・・・・・・」ジャー 京介「・・・・・・」ガチャガチャ 桐乃「あれ?あんた、服にカレーがついてる」 京介「うお!マジだ」 桐乃「早く洗わないと落ちなくなっちゃうから、さっさと脱いで」 京介「お、おう。でも、今手がアワアワだ」 桐乃「ちっ。ほら、こっち向いて。あたしが脱がしてあげるから」 京介「ああ」 桐乃「ああ、ボタンが取り辛い・・・」プチプチ 京介「ちょっ、桐乃、そんなに押すな!」 うわ!」 桐乃「キャッ!」 ずるべたーん 京介「・・・・・・」 桐乃「・・・・・・」 ガチャ 大介「今帰ったぞ」 佳乃「ただいまー」 バッタリ 京介「・・・・・・」 桐乃「・・・・・・」 大介「・・・・・・」 佳乃「・・・・・・」 ふりふりエプロン装備で新妻っぽい格好の桐乃と、その桐乃に押し倒され、服を脱がされる俺。 はたして、どう見えるんだろうな? 大介「どうやら家を間違えたようだな」 佳乃「そうね。京介が桐乃を押し倒すならともかく、桐乃が京介を押し倒すわけないもの」 くるり バタン 京介「・・・・・・助かったな」 桐乃「・・・・・・うん」 京介「おい桐乃、親父たちが帰ってくる前に、早くどいてくれ」 桐乃「う、うん」スクッ 京介「・・・・・・思ってたより早かったな」 桐乃「・・・・・・そうだね」 桐乃と少しだけ仲良くなれた夕食。 それももう終わりだ。 桐乃はエプロンをするりと脱ぐと、俺に向かってフワリと笑いかけた。 「続きはまたいつか、ね」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1608.html
745 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/12/11(火) 20 54 08.16 ID kfNgkGiJ0 京介「桐乃ー?」ガチャ 桐乃「……」スヤスヤ 京介「桐乃? ……寝落ちしちまったのか」 桐乃「……」ムニャムニャ 京介「頑張るのはいいけどよ、ほどほどにしとけよな。 毛布くらい掛けておいてやるか」パサッ 桐乃「んん……」 京介「起きたか?」 桐乃「……すぅ」 京介「……やれやれ、こうやって黙ってたら完全に天使なんだがな」 桐乃「……っつーの」ムニャムニャ 京介「ん?」 桐乃「……かなかなちゃーん」ムニャムニャ 京介「……寝言か」 京介(……桐乃のホッペ、柔らかそうだな。 少し突いてみるくらいいいよな)ソー 桐乃「ん……」 ぱく 京介「!!!」 桐乃「んにゃ……メルルソーセージ……」モグモグ 京介「ぉぃ、桐乃? それは俺の指だ、ソーセージじゃないぞ」 桐乃「…………」ペロペロ 京介「~~~!」ゾクッ 桐乃「…………」チュパチュパ 京介「~!~!~!」ゾクゾクッ 京介(ヤバイ! 早く抜かないと……!) 桐乃「……ぁむぁむ」ハムハム 京介「~!!~!!~!!」ゾクゾクゾクッ 桐乃「ん……」カリッ 京介「 」 京介(ね、抜けねぇ……) ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/246.html
58 名前:「注文は?「コーヒーをブラックで」1/2【SS】[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 17 40 08 ID 7jsxXen2P [3/8] 「んん……ふあぁ…」 目にかかる光に目が覚めた。 カーテンが少しだけ開いていたようでそこから光が差し込んでいたようだ。 体を起こそうと力を入れたところで、体に触れる暖かな温もりを感じる。 隣を見れば、そこにあるのはこの世界で一番愛してる人の顔。 朝起きて最初に見る顔が愛しい人の顔というのは最高の贅沢だ。 穏やかな顔でスヤスヤと眠るその顔はいつまで眺めていても飽きるものじゃない。 そうして5分ほどその顔を眺めてから布団を抜け出す。 昨日もまあ、遅くまで二人で起きていたからこいつが起きるのはまだ先になるだろう。 「んん~~っ!」 いったん伸びをしてぼんやりしていた頭をはっきりさせる。 まだ寝ているあいつを起こしてしまわないように着替えて、階段をおりた。 リビングを覗いてみれば、まだ朝が早いこともあってか誰も起きてきてないようだ。 さて、早速朝ごはんでも作ろうか。そう思って手をつけ始めておよそ30分後 「おはよう。私何か手伝うことあるかしら?」 「おはよう。大丈夫、もう終わるし」 朝食の準備が終わろうというタイミングで母親がリビングに顔を出してきた。 偶然を装っているようでも、これは既に毎日のことになっているので間違いなく確信犯だろう。 それに続いて父親と、あいつもリビングに入ってくる。 「おはよう兄貴」 「おはよう桐乃」 「……私もいるんだが」 しまった、あいつのことしか眼に入ってなかった。 しかたがないので最後のはあえて聞こえない振りを決め込む。 あいつも罰が悪そうにしているが、同じ結論に至ったようで思いっきりスルーしている。 あの厳つい顔に滂沱の涙が見えるのは気のせいだと思いたい。 59 名前:「注文は?「コーヒーをブラックで」2/2【SS】[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 17 41 52 ID 7jsxXen2P [4/8] 「「「「いただきます」」」」 家族揃っての食事は今になっても変わらない。 自分達兄妹も成長してなかなか時間が合わない分、こういう時間が両親としても嬉しいようだ。 「おい桐乃、口元にソースついてんぞ」 「アンタだってほっぺにご飯粒つけてんじゃん」 ひょいパクひょいパクと恥ずかしげもなくお互いについたものを口に運ぶ。 それを正面で見ている両親がげっそりしたような顔をしてこちらを見ているのがわかる。 「…あんたたち、仲がいいのはいいけどもう少し自重しなさい」 「そ、そうだ。確かにお前達のことは許しはしたが、前達ももういい年なのだから家族とはいえ人前での分別というものをだな……」 「ほら、口開けなさいよ」 「お?あーん。ムグムグ。んじゃぁほら、俺はこれをやるよ」 「あーんっ。あ、ゴメン聞いてなかった。お父さんお母さん何か言った?」 「……もういいわ。ごちそうさま」 じとっとした目が刺さる。……ちょっとやりすぎたか。 でも自分達が小さいころの両親も今の自分達と大差ないことをしていたことをわかっているんだろうか。 そうしているうちにあいつの仕事の時間が迫ってくる。 いつも通りにあいつを見送るために玄関までついていく。 「いってらっしゃい」 「いってきます」 そう言ってお互いの頬に唇を落とす。 今の関係になってからそれとなく始まった朝のお約束みたいなものだ。 なのにいまだに二人そろって顔を赤くしてしまうあたり似たもの同士なのだと思う。 照れながらもあいつがドアをくぐるのを見送った。 こうしてあいつが仕事に出かけていくのを見送って朝はひと段落するのだ。 「さて、と」 かといってこれでやることがなくなるわけじゃない。 一休みしてからもうひと頑張りしましょうかね。 こうして――――――俺、高坂京介の一日は始まるのである -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1715.html
86 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/08(土) 17 32 12.46 ID by1bIWfoO 桐乃「人生相談があります」 京介「ああ知ってる。昼間言ってたしな。んで?」 桐乃「あんた約束守る気ないでしょ?」 京介「なにを言う。俺は分別つける男だ。約束は守るぜ?」 桐乃「キ、キキキキキスしといてどの口が言うか!?」 京介「兄妹のスキンシップだ。別段不思議じゃない」 桐乃「あ…あんた、それで何もかも済ませる気じゃないでしょうね?」 京介「ん?ああまあな」 桐乃「?」 京介「この後一緒に住むのも、ずっと一緒にいるのも、時折キスするのも、兄妹なら仕方ないよな?」 桐乃「~~~っ!?な、なに言って…!?」 京介「『どこにも行くな。俺と結婚してくれ』」 桐乃「!?」 京介「言っただろ?『はい』って答えたよなお前?」 桐乃「そ、それは卒業までは恋人でって約束で…!!」 京介「恋人じゃねえ。夫婦だ」 桐乃「!?そ、そんなの屁理屈…!」 京介「嫌か?」 桐乃「嫌なわけないじゃんっ!!」 京介「そっか。はぁ。安心したぜ」 桐乃「…バカ。ほんとバカ。変態。シスコン」 京介「うるせえ。いいから左手出せ」 桐乃「?」 京介「…よし。これが前に返された婚約指輪で、これが今日買った結婚指輪な」 桐乃「…結婚指輪、メルルのこれ?」 京介「あとでちゃんとしたの買ってやる。とりあえずそれで我慢しとけ。よし、じゃあ桐乃」 桐乃「ん?」 京介「末長くよろしくな」 桐乃「っ!し、幸せにしなさいよね!!」 ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1382.html
263 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/02/08(水) 01 24 10.81 ID tsqaxfmx0 京介「こうやって並んでエロゲーやってるとさ」 桐乃「ん?」 京介「桐乃、お前いい匂いするな」 桐乃「…キモい、京介」 京介「ぐっ…。 でもまぁ否定はしない。俺、お前の事に関してはキモいかもしれない。」 桐乃「あ、あんたねぇ…、そういうのホントにキモいんですケド」 京介「だから、否定してないだろ」 桐乃「まさかそんなわざとらしいこと言われて嬉しがる子がいるとでも思ってんの?」 京介「別に、俺そういうつもりじゃ」 桐乃「あたし以外に、いるとでも思ってんの?」 京介「…」 桐乃「あたしだけだかんね、そんな奴」 京介「桐乃…」 桐乃「あんたのキモさ、わざとらしさ、情けなさ…嫌々ながらでもわかってあげられんの、あたしだけなんだから」 京介「ああ…」 桐乃「だからあんたはあたしだけ口説いてればいいの」 京介「ああ」 桐乃「あ~もう、ホントキモい台詞ばっかり吐くんだから」 京介「お前だって…」 桐乃「お互いキモすぎて、寒気がする」 京介「ほんとにもう…」 桐乃「寒気が、するの」 京介「そっか」 桐乃「そっかじゃないっしょ…寒いって、言ってるのに…っ」 京介「………。 お前なぁ…そんなめんどくさい甘え方すんなよ」 桐乃「あ、甘えてなんかないっ」 京介「へいへい、わかったわかった」 桐乃「あんたねっ!…んっ!?」 (ギュッ) 京介「もう寒くないよな」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1633.html
83 名前:【SS】兄貴ときりりんのリゾートの旅:2013/01/08(火) 19 33 30.24 ID fucLOrTi0 【SS】兄貴ときりりんのリゾートの旅 オリジナルファイルへのリンク ―――――俺は朝早くから、新幹線に乗ろうとしている。しかも『家族で』だ! 大介「どうした京介?ボーっとするな。乗るぞ。」 京介「・・・・・」ウトウト 佳乃「帰省ラッシュでもっと混んでるかと思ったけど、案外空いているわね~」 大介「そうだな。」 佳乃「京介!さっきから眠そうな顔して!今日は京介が主役なんだから、もっとしゃきっとしなさい!」 京介「・・・うい・・・」ウトウト 主役?そんな大層なもんじゃない。俺の進路も無事に決まり、そのお祝いも兼ねて親父が家族旅行を計画したのだ。 京都へ行った時とは違い、完全なプライベート旅行である。この思春期真っ最中に家族旅行なんて、少し恥ずかしいが――――― 京介(そういやもう一人、朝からスマホや携帯ゲームを弄ってる思春期真っ最中のやつがいるが・・・)チラッ 京介「よ、よう桐乃、随分と楽しそうだな?」 桐乃「ん?なに?朝からケンカ売ってんの~?」ピコピコ 京介「ち、ちげーよ!お前がすんなりついて来るとは思わなかったからな~」 京介「だって、俺のための旅行だぞ!?それに家族揃って・・・」 桐乃「あんた、何勘違いしてんのかわかんないけど、『リ・ゾ・ー・ト』に行くの!分かる!?」 京介「そりゃそうだけどよ。別に沖縄とかハワイに行くわけじゃないんだぜ?」 桐乃「んな事くらいわかってるつーの!」ピコピコ 京介「そ、そうか・・・・・」 大介「京介、何か不満でもあるのか?」 京介「い、いや、不満つーか、たかが進路が決まったくらいでこんな豪華な旅行しなくてもって・・・」 大介「何も、京介の祝いのためだけの旅行ではない。お前が中学に入ったくらいから、家族で出かけるという事が減っただろう?」 京介「うーん、それは他の家でもそんなものじゃないのか?思春期なんだしよ~w」 佳乃「まぁね~それはそうかもしれないけど、京介や桐乃がいずれ社会人になったらこうやって家族が揃うって事が難しくなると思うの。」 京介「・・・・・」 佳乃「まぁ~本音を言えば、久しぶりにお父さんとゆっくりしたいってとこかなw?京介の進路決定は良いきっかけよw」 大介「もちろん、お前の祝いあっての旅行だ。深く考えず向こうでゆっくり休め。」 佳乃「あなた、一緒に温泉に入りましょうね~♪」 大介「あ、ああ。そ、そうだな。///」 桐乃「あたしは絶対、エステに行くし♪そのために行くんだからっ!」フンス 京介「・・・まぁいいか。」 大介「到着だ。先にチェックインを済ますから京介、荷物を頼む。」 京介「わかった。これだけかな?」ヨイショ 佳乃「ん~やっぱり山のリゾートは空気が綺麗!これならのんびりできそうね~」 桐乃「ここって、お母さんが予約したの?」 佳乃「そうよ~ここはリゾートはもちろん、観光スポット満載なのよ。私たちはリゾート内にいるから、他に行きたい所があれば 行ってらっしゃい。そのかわり、ディナーの時間までには戻って来なさいね。」 桐乃「あたしはいいや~。エステ三昧の予定だしねwじゃ、早速いってきまーす!」ピュー 佳乃「あらあら、桐乃ったらw京介ごめんね?場所、勝手に決めちゃって。年頃の男の子にはリゾートは退屈でしょ?」 京介「そんなことねえって。ちょっと行きたい所もあるし、後は温泉入って思う存分寝かしてもらうさ。」 佳乃「そう?それならいいけど。京介ずっと夜遅くまで勉強頑張ってたみたいだから、ゆっくりしてね。」 京介「サンキュー。おふくろもな。」 京介「一通り、リゾート内を探索したけど、さすがだな~カラオケにショッピングコーナーまでwゴルフ場やテニスコートもあるとはねぇ~ 宿泊費高そうだな・・・お?スナックもあんのかよ!?親父ってこういうとこに行くのかなw?」チラッ 佳乃?「京介!未成年のあなたがこんな所で何してるの!?お父さんに言うわよ~」ニヤニヤ 京介「お、おふくろ!?ちょ、ちょっと覗いてただけだって!・・・って、桐乃かよ!!」 桐乃「wwwバッカじゃないの?ビビッてやんのw」 京介「お、お前な~おふくろのマネすんのやめろよ~!おふくろもお前のマネするしよ・・・心臓に悪いわ・・・」 桐乃「あんたこそこんなとこで何してんの?まさか・・・本当にお店に入ろうと??スケベ兄貴キモ~」ジー 京介「アホか!入るか!!ブラブラして悪いかよっ!桐乃こそ、エステに行ったんじゃねぇのか?」 桐乃「あーそれがさー夜からなんだってーヽ(`Д´)ノ」ブー 桐乃「でね、お母さんからあんたがどっかに行くって聞いたから、暇つぶしにでもなるかな~っと思って。 せっかくリゾートに来たんだから、部屋でゲームして時間潰すのも、もったいないじゃん??」 京介「へいへい。要するに『連れて行け』という事だな?承知致しました。桐乃様w」 黒猫?「ふん!よろしい。それでこそ我が下僕ね。」 京介「黒猫のマネもやめろwお前の中でモノマネでも流行ってんのかwったく。」 京介「そういやおふくろが、ここは『関西の軽井沢』って呼ばれているって言ってたなー」 桐乃「へぇ~軽井沢ってさ、別荘のイメージがあるけどここもそうなの?」 京介「ん~別荘もあるけど、軽井沢と違ってここは南北約10~15kmにわたって広がる高原地帯なんだ。 その中に俺達の泊まるリゾート施設もあって、ハイキングやツーリングをしに来る人が多いらしいぜ。」 京介「中でも!この高原には、『すごいもの』が1ヵ所あるんだってさ。」 桐乃「なるほどね~それを見に行くってわけね。」 京介「まぁな。来る途中に少し見えていたけど、気付いてたか?」 桐乃「え?全然。」 京介「だよなwゲームしてたもんなwじゃあ、見晴らしの良い所まで行こうぜー」 桐乃「・・・って、え~何ぃ?登るの~!?」 京介「心配すんなって、登るって言っても、前に登った山ほどじゃないってw」 桐乃「んー確かに、整備されてるっぽい遊歩道って感じがするケド・・・」 京介「おっ!早速、看板!」 桐乃「えーと、これどっちに行くの?出来れば、近い方がいいんですケド!?」 京介「し、心配しなくても、駐車場方面ですから。ご安心をw」 桐乃「ふんっ!てかさー兄貴、ちょっと休憩しない?」 京介「お?珍しいな~桐乃から言ってくるなんてwいつも俺の方が先に、音を上げるのにw」 桐乃「ちょっと最近、体力ついたからってイイ気になんないでくんない?陸上でもそうだけど、ペースってもんがあんの!」 京介「ペース?何言ってんだw?まだまだ序盤じゃねえか!標高800m超の山も制覇してるんだぞ!こんな遊歩道、楽勝だってw」 ―――――5分後 京介「ハァハァ・・・き、桐乃ぉ~き、休憩しようぜぇ~」ハァハァゼェゼェ 桐乃「ったくホント・・・変態バカ兄貴なんだから・・・」 京介「ハァハァ・・・へ、変態は余計だ・・・」フゥー 桐乃「いいから、座りなよ。ほら、すんごい景色でしょ?」 京介「・・・おお!これは絶景だな~高原リゾートと呼ばれるのがよくわかるな!」 桐乃「・・・で、肝心の『すごいもの』ってどれ?」 京介「んー方向が違うから、ここからでは見えないな。」 桐乃「ダメじゃん!休んだら、早く行こっ!」 京介「もうちょっと堪能させろよwこんな景色めったに見れないんだからよ~」 桐乃「あっ!看板見っけwあれ?これってどっかで聞いた事があるような・・・」 京介「ほら、登山した時に頂上にあっただろ?石みたいなのが。」 桐乃「あ~!あったあった!まさか、この三角点がその~『すごいもの』?」 京介「ん~おしいけど違うなwこの三角点がある所から見える景色が『答え』さ。」 京介「そろそろ三角点があるところだな~ん?おっと、ここに来て最後の難関のおでましかっ!」 桐乃「・・・最後の難関って、ただの一本橋じゃんwちょっと狭そうだけど・・・」 京介「・・・・・」ジー 桐乃「ん?早く行ってってば!・・・あれ?兄貴、ひょっとしてビビッてんのw?」 京介「バ、バカ言え!んな事あるか!ただ、木製の橋だから慎重に・・・っと思ってな。」 桐乃「やっぱりビビってるじゃんwwwな、なんなら、あ、あたしの手、か、貸してあげてもいいケド・・・」 京介「何を言ってるんだ桐乃?こんな狭い橋で手なんか繋げるわけないだろう。」 桐乃「バババカ兄貴!!な、なにマジになって答えちゃってんの!?・・・バカじゃん!?」ウルウル 京介「す、すまん!い、いや、手を繋ぐのが嫌とかじゃなくてな・・・え~と、その~あの~」アセアセ 京介「・・・き、桐乃、後ろから両手で俺の腰を持って支えてくれ。これなら狭い橋でも一緒に渡れる。」 桐乃「べ、別に一緒に渡りたいとか言ってないし!アンタがちょっとビビってたから、からかっただけ。調子にのんないでくんない?」 京介「ほら、いいから!!手ぇ貸せ!」グイッ 桐乃「あっ!ちょ、ちょっと!・・ってもう!!」グッ 京介・桐乃「・・・・・」 京介「・・・な、なんだか電車ごっこしてるみたいだなw」 桐乃「バッカじゃないのw・・・ほんと狭いね。人ひとりが通るので精一杯だね。」 桐乃「こうしてると、子供の頃を思い出さない?・・・あの頃も、こうして兄貴の後ろに付いて電車ごっこもやったっけ・・・」 京介「そうか??ん~確かに子供の頃なら、近所の奴らとか麻奈美とかと一緒にやってたかもなw」 桐乃「・・・兄貴って昔の事、全然覚えてないんだね・・・お父さんもお母さんも言ってたけど、ほんとに家族で出かけるのって久し振り・・・」 桐乃「・・・子供の頃はよく遊園地に行ったり、キャンプしたりしたっけ。懐かしいな・・・・・」シミジミ 京介「な~に、感傷に浸ってんだよwww桐乃!」 桐乃「んなっ!うっさい!いいじゃん!このバカ兄貴!!えいっ!」コチョコチョ 京介「ちょ、ちょ、や、やめろ!!腰をくすぐるんじゃねえwww危ねえってwww」ゲラゲラ 桐乃「ふんっ!橋の真ん中で突っ立ってないで、とっとと行ってよ!!」コチョコチョ 京介「wやwめwろw」ゲラゲラ 一般客「あのぅ・・・橋、渡りたいのですが・・・」 京介・桐乃「・・・っ!!」 京介「す、すいません///」ペコペコ 桐乃「ご、ごめんなさい///」ペコペコ 桐乃「ほんっっと、バカ兄貴!!バカ京介!!あんたがモタモタしてるから、他の人にまで迷惑かけてっ!!」 京介「す、すまん・・・で、でもくすぐることはないだろ~」 桐乃「フン!あんたがボーっとしてたのが悪いっ!」 京介「感傷に浸ってたのは桐乃の方だろ~?」 桐乃「うっさい!!あー死ぬほど恥ずかしかった・・・」 桐乃「やっと大きな広場に出たけど、三角点はどこなの?」キョロキョロ 京介「桐乃~下、見てみ。」 桐乃「うわぁ!デカいんですけどw前に見たのと違くない?」 京介「一緒だってwほら、奥に少し白い石があるだろ?見た事ないか?」 桐乃「あー!確かに!同じだ!なんか柵とか付いてて豪華になってるから一瞬わかんなかったw」 桐乃「それにしても、イイ眺め~」 京介「あそこのレストハウスで少し休憩していこうぜー腹減ったぁ~」 京介「ふぅ~食った食ったぁ~」 桐乃「ところでさ、三角点から見える『すごいもの』ってどれ~?」 京介「まぁまぁ、焦んなってw先にちょっと、食後の休憩~」 桐乃「あ!!ちょ、ちょっと!兄貴ってば!な、何、芝生に寝ころんでんの!?」 京介「だってよ~今日、どんだけ朝早くに出発したと思ってるんだ~5分だけぇ~」ムニャムニャ 桐乃「そ、それは分かってるけどさ、こんな真冬に芝生でゴロゴロしてたらバカみたいじゃん!恥ずかしいってば!!」 桐乃「・・・あれ?なんか看板がある!?ひょっとして・・・」タッタッタッ 桐乃「やっぱり!ここから見える展望の看板だ!ん~これかな~?富士山が見えるって書いてあるケド・・・」 桐乃「んー見えない!わかんないっ!晴れてるんだけどな~」 京介「だから、方向が違うっての!」ズイッ 桐乃「ぬうわぁぁ!い、いきなりなんなの!び、びっくりするじゃん!バカ兄貴!!」アセ 京介「悪りぃってw脅かすつもりはなかったんだけど、あまりに熱心だからよ・・・」 桐乃「あ、あんたがもったいぶってるからでしょ!?」 京介「べ、別にそういうわけじゃ・・・さっきから桐乃は全部、見てる方角が悪いw」 桐乃「んなっ!あ、あたしがバカって言いたいワケ!?」ジトー 京介「だ、だから、ち、違うって!う、後ろ、反対方向見て見ろって!」 桐乃「な、何アレ!?ふ、風車!?あんなにいっぱいwなんで!?」 京介「あれは風車じゃなくて、風力発電施設なんだ。しかも国内最大級。ここでしか見れないぜ。」 桐乃「すごーい!千葉にもさ、銚子とか海沿いの町でいくつか見たことあるけど、こんなにたくさんあるの初めて見た!」 京介「だろ~wしかも、かなり近づけるんだぜ~」 桐乃「マジ!?行こ行こっ!」 桐乃「ほえ~近くで見ると、すんごい!デカ!!」 京介「すげーこんなに近くまで寄れるとは思ってなかったぜ。」 桐乃「これ、どれくらいの高さがあるの?」 京介「約50mあるらしい。これがこの一帯に20基以上はあるらしいぜ。」 桐乃「そんなにたくさんあんの!?」 京介「だから言ったろ?リゾートに来る途中から少し見えてたって。」 桐乃「やっぱり!バカにしてんじゃん!あたしの事っ!」 京介「してねぇって!お前は新幹線乗ってからずっとゲームしてたもんなw」 桐乃「あっ!やっぱりバカにしてる!」ポカポカ 京介「や、やめろって!」 桐乃「見てたら、首痛くなっちゃったw」 京介「確かにwずっと見上げてるからなwこうやって少し離れてみて正解だったなw」 桐乃「でも、間近で見る迫力はハンパないね!」 京介「ああ!にしても、ここのドライブウェイをバイクか車で走ったら気持ち良いだろうな~」 桐乃「そうそう!免許!もう取れる歳なんでしょ!?早く取りなよ?」 京介「なんだ~?急にw?はは~ん、さては『あたしをドライブに連れてって♡』とか言うんじゃねえだろうなw」ニヤニヤ 桐乃「はぁあ!?な、何、バ、バカな事言ってんのっ!!シスコン!語尾のハートはなんなの!?ナメてんの!?調子のんなー!!」 京介「・・・ずみ゛ま゛ぜん゛でじだ。」 桐乃「あたしをからかうにはまだまだ早いっての!京都でも言ったでしょ!」 京介「・・・ばい゛」 Trrrr~♪ 桐乃「ん?あたしの携帯だ・・・なんだろ?」ピッ 桐乃「うん。あたし。え?うん。一緒だけど・・・えっ!?うん。うん。わかった。」ピッ 京介「どうした?おふくろからか?」 桐乃「うん。お母さんからなんだけど、ちょっと買い物を頼まれちゃった。」 京介「それは別にいいけどさ。ホテル内にもショッピングコーナーがあったろ?」 桐乃「うん。お母さんも探したらしいけど、お土産とかしか売ってなかったって。」 京介「やっぱそうかw見てのとおり、ここら辺はもっと何もないぞw」 桐乃「んと、高原の麓に町があるからそこで買って来てって。京介なら知ってるって言ってたケド?」 京介「あ~確かに来る途中にあったな~よし、買い物して帰るか!」 桐乃「うん!目的も果たしたしねw」 桐乃「よし!買い物も済んだし帰ろっか?兄貴?」 京介「そうだなー早く帰って、温泉入って、寝るかな~」 桐乃「ほんっと寝てばっかだね、兄貴はw」 京介「お前に付き合ってるからだろうがw」 桐乃「あっ!ねぇねぇ!兄貴ってば、あれ何!?」 京介「うわ~wすげー数の鯉のぼりだw」 桐乃「お祭りかなんかやってんのかな?行ってみない?」 京介「そうだな!なんかおもしろそうだな!」 地元のおじさん「ごめんね~お祭りはもう終わっちゃったのよーでも、鯉のぼりはまだ撤去しないから、それだけでも見て行ってよ。」 京介「そうですか~はい。では遠慮なく。ありがとうございました。」 京介「だってw仕方ないから、鯉のぼりだけでも見ていくか~」 桐乃「ん~そだね。残念だけど。」 京介「ここのお祭りって、地域住民参加型で地元で収穫された農作物や手作り品の展示即売、ステージイベントなどが行われるんだってよ。」 桐乃「ふーんよくある、町のお祭りって感じだね。でもこの季節に鯉のぼりを揚げるのは珍しくない?」 京介「まぁな。このお祭りは『大山田収穫まつり』って言って文字通り、地域産業の発展や特産品のPR、世代間交流が目的なんだけど 実は、地域の子供達の成長を願うために毎年、鯉のぼりを泳がすんだって。」 桐乃「そっかー地元の子供達は、こどもの日と収穫まつりの年2回も鯉のぼりが楽しめるんだw」 京介「そういうことになるなw」 桐乃「ねぇ、兄貴。下に流れてる川を見て?」 京介「ん?なんだ?デカい魚でもいるのか?」 京介「うおっ!ほんとにバカデカい魚が泳いでやがるwww」 桐乃「でしょ~wほんとに鯉のぼりが川を泳いでいるみたい・・・」 京介「ああ。お祭りは残念だったけど、いいもんが見れたな。」 桐乃「うん。」 桐乃「さぁて、帰ったら先に温泉入って、エステ三昧だぁ~♪兄貴は後にしてね!」 京介「はぁ~?何言ってんだ桐乃?先も後もないだろ??」 桐乃「はぁ~?兄貴こそ。知らないの?あたし達の泊まるとこ?」 京介「リゾート内のホテルだろ?」 桐乃「そうだけど!リゾートをナメないでくんない!?ホテルはホテルだけど、色んな宿泊施設があんの! 高級ホテルタイプやコテージに和風タイプ。んで、あたし達は和風タイプに泊まる。」 京介「和風?いいじゃん!それが風呂の後先とどういう関係があるんだ?勝手に入りに行けばいいだろ?」 桐乃「バッッッカじゃないの!あんた!あたし達の和風タイプの部屋は『露天風呂付き客室』なの!!」 京介「なにー!!聞いてないぞ!俺はっ!!」 桐乃「別にいいじゃん!好きな時間に気兼ねなく入れるんだから~家のお風呂だと思えば?」 京介「そ、そうかもしれないけどよ、こういうのって普通カップルが利用するんじゃ・・・」 桐乃「っ!!ス、スケベ!変態!そ、そりゃ、カ、カップルにも人気はあるみたいだけど、家族利用が多いってお母さんは言ってたっての!」 京介「ま、まぁ、家の風呂が露天風呂みたいになったっと考えれば、い、いいか。」 桐乃「ったく、な~に変な想像してんのよっ!あたしが進路決定のお祝いに『背中流してあげる♡』とか言うとでも思ったの!?バカじゃん!」 京介「へ?ご、語尾のハートマークはなんだ!?」 桐乃「!!」 京介「・・・ずみ゛ま゛ぜん゛でじだ。」 兄貴ときりりんのリゾートの旅 終 ロケ地:三重県伊賀市 青山高原、青山高原ウインドファーム、大山田B&G海洋センター 次回予告
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1277.html
453 名前:【SS】その唇に潤いを……[sage] 投稿日:2011/11/17(木) 14 54 08.49 ID cS+5TbN40 [2/6] 京介「なあ、桐乃。 リップクリーム持ってないか? 唇が切れて痛いんだが」ガチャ 桐乃「ちっ。 はい、これ。 保湿成分の入った薬用のやつ」ポイ 京介「ありがとうな」ヌリヌリ 京介「ん~、結構マシになったな。 しばらくはカサついたままだと思うから、また今度貸してくれよな」スッ 桐乃「ん」 京介「じゃあな」バタン 桐乃「……あたしの唇も、ちょっとカサついてるかな?」ドキドキ ぬりぬり 桐乃「こ、これで大分潤ったよね!」カァァァ ・・・数日後・・・ 京介「桐乃~、リップクリーム貸してくれ」ガチャ 桐乃「また? ……まさかあんた、あたしと間接キスしたくて借りてるんじゃないでしょうね」 京介「ち、ちげーよ! 最近乾燥してるから唇が荒れるんだよ。 おまえのリップクリーム使ったら、しばらくはマシなんだけどな」 桐乃「はぁ…… それじゃあ、もっと潤わせてあげる。 …………」ヌリヌリ 京介「桐乃、なんで自分でリップクリームをっ!?」 ちゅっ 桐乃「……こ、これでリップクリームが不要なくらい潤ったでしょ?」カァァァァァァ 京介「……やっぱり、リップクリーム貸してくれ」 桐乃「え?」 京介「その……俺の唇で桐乃の唇を傷つけちまうだろ?」 桐乃「!!! ……ばか。 もしあたしの唇が傷ついたら、京介があたしの唇、潤してね?」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/890.html
393 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/02(土) 13 46 36.69 ID eK0buHISO [1/2] 382 あやせ視点だとレールガンの御琴と黒子になっちゃうぞ かき氷売り場にて あやせ「桐乃はどれにするの?」 桐乃「あたしはイチゴ」 あやせ「わたしもイチゴにしようかな(テヘッ、オソロ、オソロ)」 加奈子「加奈子はレモンかなー」 3人はベンチに移動してかき氷を食べ始める 加奈子「……イチゴもうまそうだな」 桐乃「加奈子、味見する?はい、アーンして?」 パクッ 加奈子「うん、イケる。桐乃、お返しするぜ」 パクッ 桐乃「ありがと、レモンも美味しいね」 あやせ「き、桐乃!わたしも桐乃のを味見したい!」 加奈子「あやせのはイチゴ味だから味見の意味なくねーか?」 あやせ(!!!殺殺殺殺殺殺殺埋埋埋埋埋埋) 407 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/02(土) 14 25 15.34 ID bktQ+GDIP [5/11] 393 こんな展開はどうだろうか たまたま近くまできててかき氷を買った京介 正体を知ってる加奈子。ちょっと素直になった桐乃あやせ 京介「あれ、お前ら何してんの?」 桐乃「え?あ、きょ……あ、兄貴こそこんな所で何してんのよ」 加奈子「おー糞マネじゃん」 あやせ「こんにちはお兄さん」 京介「お前ら三人揃ってカキ氷か?仲いいな」 あやせ「そういうお兄さんだってカキ氷持ってるじゃないですか」 京介「暑いからな。別におかしくないだろ」 加奈子「お?糞マネ、お前持ってるのブルーハワイ?加奈子にも少し分けろよ」 京介「相変わらず生意気なガキだな。変に断ってごねられるのも面倒だし……ほれ」スプーンサシダシ 加奈子「あむ! これもけっこーいけんじゃん」 桐・あ「「ああーーー!!」」 京介「うお!? な、何だよ桐乃にあやせ。いきなり大声上げてんじゃねえよ。びっくりするじゃねーか」 加奈子「ああぅ……耳がキンキンする」 桐乃「あ、あんた今何した!?」 あやせ「お兄さん! どういうつもりですか!」 京介「いや、何をしたもねえだろ。加奈子にカキ氷やっただけじゃねーか」 桐乃「そ、そうじゃなくて――!ぐぬぬぬ」 京介「なんだよ桐乃。お前も欲しかったのか? 言ってくれりゃ誰も断りやしねーよ あ、あやせも食うか?」スプーンサシダシ 桐乃「!!!」 あやせ「え、ええ? えと、それじゃあ(パクリ)」 桐乃「あ、あ、あやせまで!?」 京介「桐乃? だから誰も断りやしないって。ほら」ウツワゴトサシダシ 桐乃「――――…………」ワナワナ 京介「おい、どうしt」 桐乃「京介のバカーーー!! アタシダッテタベサセテホシカッタノニー!!」ダダダダ 京介「桐乃!?」 京・あ・加「…………」 京介「あいついきなりどうしたんだろうな?」 あやせ「……とりあえずお兄さんは一度埋まってください」 加奈子「うへぇ~」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1861.html
SS『もうひとつのバレンタイン』 「きーりのっ!はいっ!チョコレート!」 「あたしに?へへ、、、ありがと、あやせ。」 「えへへ。」 毎年恒例となった、大切な親友へのバレンタイン・チョコレート。 友チョコ、とはちょっとだけ違う、わたしにとって、特別なチョコレート。 「はい。あたしからも。」 「え?わたしに?あ、ありがとう!桐乃!」 ちょっとだけ心の中で引きつっちゃったのは内緒。 手渡されたのは、去年よりも、ずっとおしゃれに包装されたチョコレートだった。 「今年はちゃんと上手に出来てるからね。」 「え?」 桐乃のチョコレートを見つめていたわたしは、思わず声を出して顔を上げ、桐乃の顔を見つめる。 「へへ、、、去年はごめんね、あやせ。すっごいガマンして食べてくれたんでしょ?」 「そ、そんなことないよ?」 慌てて、そう口にする。 「んなワケないじゃん。今年、最初に作ってみたやつを、試しに知り合いに味見させてみたら、その場でぶっ倒れたんだよ?」 「へ、へ~、そ、そうなんだ。知り合いって?」 「ん?ああ、櫻井さんっていう、最近知り合った、ゲーセン仲間?なんだケドね。」 「も~、桐乃ってば、みずくさいなぁ。言ってくれたら、わたしがいつだって味見してあげるのに~。」 「や、あやせ、ゼッタイおいしいって言ってくれるじゃん。それはそれで嬉しいんだけど、それじゃ味見になんないでしょ?」 「それはそうかもしれないけど、、、。」 わたし以外の人が味見してあげた、っていうのが、なんか悔しいの! 「よー、また二人でいちゃついてんの?」 「だっ!誰がいちゃついてるっての!」 「おまえら。」 「あのねぇ、、、。」 「んーなに怒んなよー、桐乃。てか、それ、チョコレートだろー?へっへー、実はさー、加奈子も作ったんだよねー、チョコレート。」 そう言って、加奈子はラッピングされた袋を自慢げに見せつける。 「なー、誰のチョコが一番うめーか、勝負しようぜ!」 「勝負?」 「おう。みんなで食べ比べてみよーぜ!」 「え~~~。」 せっかく桐乃のために作ってきたのに、、、。 わたしはぷうっとチョットだけ頬を膨らませる。 「なに?あやせ?自信ねーの?」 「んなワケないじゃん!あやせのチョコって、いっつもすっごくおいしいんだから!」 「んじゃー決まりな。」 「へ?」 「き、桐乃~。」 わたしのチョコを褒めてくれるのは嬉しいんだけど、加奈子に上手くのせられちゃってるよ? 「ご、ごめん、あやせ。」 そう言って両手を合わせる桐乃。 「で、でも、まあ、一個だけだからさ。いいでしょ?」 そのままちょっと上目遣いで首をかしげながら桐乃がそう言う。 「う、うぅ、、、しかたないなぁ、、、。桐乃がいいって言うなら、、、。」 「ありがとっ!あやせっ!」 そう言って、わたしの両手をぎゅっと握りしめてくれる桐乃。 も、もう~、しょうがないなぁ♪ 「んじゃー、代わりばんこに目隠しで食べさせあいっこだかんな?」 「え?なんで?」 わたしの手を握りしめたままで、桐乃が加奈子のほうに振り返って問い返す。 「だってよー、誰のか分かったら、勝負になんねーだろー?」 「どうして?」 今度はわたしが問い返す。 「や、だってよ、もし最初から誰のか分かってたらさー、桐乃はきっとあやせのが一番って言うだろーし、あやせはゼッタイ桐乃のが一番って言うだろー?」 もちろん。 「でもってー、加奈子はモチ加奈子のが一番って言うに決まってんじゃん!それじゃ勝負になんねーべ?」 桐乃とわたしは、手を繋いだまま二人で顔を見合わせる。 「言われてみれば、、、。」「確かにそうだね、、、。」 「だから、食べさせるやつ以外には、どれが誰のか分かんねーよーにしといてさー、食べたやつに何番目が一番うまかったか覚えてもらっとくワケ。」 「「うん。」」 「んで、全員食べ終えたあとで、みんなで答え合わせすんの。どーよ?」 「へぇ、面白いじゃん。」 桐乃がそう答える。 でもきっと。 きっと今年の一番は決まってるだろうな、、、。 わたしは食べる前から、そう確信していた。 ひととおり食べ終えた後で。 「んじゃー、発表な。加奈子は2番目に食べたやつ。桐乃は?」 「んー、あたしは、1番目のやつかな?あやせは?」 「わたしは、2番目の。」 「よーし、んじゃ、答え合わせな。」 そう言って、それぞれが食べた順番と答えを照らし合わせる。 結果はわたしが思っていたとおり---。 「んだよー、全員桐乃のチョコかぁー!ちくしょー!」 やっぱり。 「へへ、、、やった♪」 小声でそう口にして、嬉しそうに微笑む桐乃。 「桐乃、すっごく上手になったね。前と全然違うよ?」 「そ、そう?」 「うん。とってもおいしいよ。」 「コレ、ゼッタイ加奈子のだって思ったんだけどな~。」 「はいはい、残念だったね、加奈子。でもね、加奈子。そもそも、今年の桐乃のチョコにかなうわけないでしょ?」 「?なんでヨ?」 「だって、、、今年の桐乃のチョコは、本当に大好きで大切な人のために桐乃が頑張って作ったチョコなんだから。わたしたちの友チョコがかなうわけないでしょ?」 「うひひ、それもそっか。」 加奈子がイタズラっぽく笑う。 「あ、あやせ~、は、恥ずかしいじゃん、、、。」 「ふふふ、お兄さん、幸せものだね。」 「そ、そうかな?」 「そうだよ。それに、そのおかげでわたしたちも幸せのおすそ分けしてもらえたんだから、お兄さんに感謝しないとね。」 「てかよー、コツとかあんの?桐乃?あったら加奈子にも教えてくんねー?」 「コツって言われてもなぁ、、、。」 「わたしも知りたいな~。ねぇ桐乃、お願い。」 「う~ん、、、そうだなぁ、、、えっとねぇ、、、。」 テレながら桐乃がこう答える。 「ま、月並みな台詞になっちゃうけど、愛を込めて作ること、かな?」 「うへぇ~。」「///。」 それを聞いたわたしと加奈子は二人で真っ赤になる。 「あ、あのよ~、桐乃?ふつー、そーゆーときって、愛情を込めて、っつーんじゃねーの?」 そう言われて今度は桐乃がボッと真っ赤になる。 「え、あ、や、えと、あの、い、今のは間違い!言い間違いなんだってば!!あ、あたしは、愛情って言いたかったの!」 あわてて両手をぶんぶん振って必死に言い訳をする桐乃。そんな桐乃をわたしは思わずぎゅっと抱きしめる。 「わぷっ」 「わかってるって♪桐乃ってば可愛いなぁ~もう♪」 最近の桐乃って、すっごく可愛い。 もちろん前から可愛いんだけど、なんて言うか、最近は、それに可愛らしいって雰囲気が加わって、よりいっそう魅力的になってる感じ。 ふふふ、お兄さんも大変だろうな。 お兄さんが頑張れば頑張るほど、桐乃もどんどん魅力的になっていっちゃうから、それに釣られて周りの視線もどんどん集まるようになっちゃうし。 それってつまり、お兄さんの悩みの種もどんどん増えていっちゃうことになるんだから。 まあ、桐乃が他の人を見るなんてこと自体が有り得ないことなんだけど。 でもきっと、お兄さんはいつものように「やれやれ、しょうがねぇなぁ。」って言いながら、桐乃のために一生懸命、頑張り続けるんだろう。 桐乃がずっと幸せでいられるように。 そんなお兄さんだから、わたしも好きになったのだ。 そして、そんなお兄さんだからこそ、桐乃のことをこれからもずっと大切に護り続けてくれる。そう確信したのだから。 それに、こんなに可愛い桐乃を見ることができるのも、ひとえにお兄さんのおかげなんだしね。 「なー、桐乃ー、あやせー。」 「ん?なに?加奈子?」 わたしは桐乃を抱きしめたまま振り向く。 「やっぱ、おまえらってユリってやつなワケ?」 「かーなーこー?」 「うひっ!」 まったくもう! 最近やたら逃げ足が速くなった加奈子だった。 「加奈子にも困ったものだよね?桐乃?」 「むぐぐ、、、。」 「あ、ご、ごめん、桐乃。」 「ぷはぁ!し、死ぬかと思った、、、。」 「ほ、ホントにごめんね、桐乃。だ、大丈夫だった?」 「ん?あー、平気平気。それよりありがとね、あやせ。」 「え?」 「あたしのチョコを褒めてくれて。」 そう言って、へへっと笑う桐乃を見て。 「えへへ、どういたしまして、きーりのっ♪」 わたしはまた桐乃に抱きつくのだった。 「、、、、、、、、、、、、、、、、やっぱ、ユリじゃん。」 遠くのほうで小さく呟いた加奈子を、あとでおしおきしたのは言うまでもない。 Fin
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1445.html
665 名前:【SS】下準備[sage] 投稿日:2012/03/28(水) 19 35 37.52 ID spFP4/vK0 [3/3] 京介「そろそろ3月も終わりだな」 桐乃「そうだね。 3月が終わって4月になるケド、4月と言えばもうそろそろ準備しておかなきゃ」 京介「準備? 花見か?」 桐乃「4月の最初の日にイベントがあるでしょ?」 京介「イベント? ……あ~、アレか」 桐乃「そういうこと。 上手く相手を騙そうと思ったら事前に準備しておかないと」 京介「おまえ、また俺を騙すつもりか」 桐乃「うん」 京介「即答したな!?」 桐乃「当たり前じゃん」 京介「つか、前もって騙すって宣言して、それで俺が騙せると思ってんのか?」 桐乃「あんた騙すのなんて簡単だもん。 『一緒にお風呂入りたいから先にお風呂で待ってて』 とか言ったら、例えのぼせても何時間でもお風呂の中で待ってるでしょ?」 京介「…………」 桐乃「けど、今回はあんただけじゃなくてあやせも騙すつもり」 京介「あやせを?」 桐乃「うん。 最近あやせがあたしとあんたの仲が良すぎるって気にしてるから、 あたしとあんたがラブラブだって言ったらどんな反応するかなーって」 京介「おまえ、俺を殺す気か!? あやせにそんなことを言って冗談で済むはずないだろうが!」 桐乃「……確かにそうかも。 蹴られるだけならまだいいけど、もしかしたら加奈子と一緒に山奥に埋められちゃうかも……」 京介「蹴られるのも良くないわ! あいつに蹴りは世界を狙えるんだぞ!」 桐乃「……? なんでそんなことを知ってるの?」 京介「あ。 それはだな……えと……」 桐乃「…………」ジー 京介「と、とにかく! そんな俺の命に関わるような嘘は止めてくれ」 桐乃「ちぇー。 でも、それならどうやってあやせを騙そうかな?」 京介(別に騙す必要はねぇと思うんだが……まあいいか) 桐乃「そうだ! 逆にすればいいんじゃない?」 京介「逆?」 桐乃「うん。 4月1日までにあたしたちが仲良くなって、あやせにはあたしたちは仲が悪いって嘘を付くの」 京介「なるほど! それなら俺もあやせに埋められないし、今の俺たちは仲が悪いんだから、あやせも簡単に信じるだろ!」 桐乃「そういうこと」 京介「さすがだな……その間考えはなかったわ。 よし、その案で行くか!」 桐乃「それじゃあ4月1日まで時間がないし、急いで下準備しないとね」 京介「下準備か……中々大変だな」 桐乃「あたしたち仲悪いしね。 でも、あたしは完璧趣味だし、あやせを完全に騙すためにも京介には全力で手伝ってもらうかんね!」 -------------